残留雑念

ほとんどR&R備忘録と化している

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御箱様

秋田禎信BOX秋田禎信BOX
(2009/12/22)
秋田禎信

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未収録短編を提供した人にはもう大分前に献本されてるというかもう一部では発売日前に公然と出回り始めてるのに通販にしたためになかなか届かないという事態に、俺の体は羨望と嫉妬で引き裂かれ四方に飛散し凶悪・暴悪・陰険・邪悪・悪辣・陋劣・極悪・獣心という名前の八つの星になり一つずつ勇者に宿るんじゃないか的な状態だったわけですが、ようやくウチにも届きましたよ御箱様が。秋田先生の文章を一度に1200ページ読めるとか控えめに言って至高の読書体験ですよねー。

・キエサルヒマの終端
旧あそこそ。あいつこいつで予想外だったところはなかったな。というか連載中に秋田スレでほとんど全て語り尽くしてしまったとも言えるw
絶望の軛を外された大陸で、人間種族は自由を手に入れた。でも決断して前に進まなきゃ自由意思も意味ないよね、という話。

・約束の地で
第三部、第四部が存在するということが仄めかされた時点でありそうだとは思ってたが、期待を裏切らずちゃんと書いてくれる秋田先生大好きです。というわけで第四部。オーフェン20YA。
魔王スウェーデンボリー、魔王術、白魔術、ネットワーク、そして一部の変人の異常な強さが解き明かされる、この設定の描写を読んでるだけで楽しい。あとウォーカー=ガンディ・ワンスロウンの名前で秋田ファンタジーは全部一つの多項宇宙説がより有力になりましたね。おおっぴらなクロスオーバーはしないだろうけど。
そして魔王の嫁が(ほぼ)確定。名前を明記しないのは今まで明かしてこなかった故の奥ゆかしさか。

・魔王の娘の師匠
マジク強くなりすぎな話。魔術戦士騎士団中最強って、魔王術の扱いのみだよね? 体術でコルゴンを上回るようになるとはとても思えないんだが……。それにしても、ラッツベイン初登場時に既に分かってたことだがなんでマジク結婚しないんだろ。無謀編、西部編ではかなりのプレイボーイぶりを見せつけてたというのに。
「そうだ。父さんと母さんもお見合いで知り合ったんだって知ってました?」
「知ってるけどかなり意味が違うよ」
 ↓
「ああ、これだけど。君の両親が出会った見合いの状況に、意外と似てる気がするよ」
は笑った。

・サーヴィル・キングス
ミズーがファニクはおろか、アイネストの言葉も多くを覚えていたのが印象的。言葉は語るためではなく、伝えるためにある。そして最後に氷海に赴いて氷海の剣士の逸話を受け継ごうとするのは本編のラストと同じですね。
今回のゲストはミズーとの対比なんだろうな。歪んだ育てられ方をした少女が変わるために新しい人生を踏み出す。一人ではなく、二人だから変われると信じて送り出せる。
しかしミズーも子供産むのか……。「ミズーさん家の娘」だからミズーと同居してるジュディアの娘という可能性も捨てきれないがw 娘に取り付くというアストラの霊ってなんなんだ。秋田的死生観だと霊とか居なさそうだが、精霊かマグスの暗示かそんな所か。あと秋田先生的にはミズーとエルス・ショットとの関係の設定もありそうだから(知りたくて)困る。一番分かりやすいのは血縁だが。アスカラナンでは念術能力者はほとんど生まれないっぽいけど。

・ガールズ・ハンティング
こっちはこっちで変わることを決意したフリウの第一歩って感じ。タイトル通りマリオと通じ合う話。マリオも大分成長したな。ミズーの言葉もちゃんと伝わってるし。最後にちょっとは出てくるかと思ったが結局出てこなかったラズとアイゼンは哀れ。ラズなんか「アイゼンたち」とまとめられて名前すらほとんど出てない有様だよ。髭マークスはどうでもいいが。
しかしこうやって短編を読むと、やはりエンハウは10冊で一つの物語だということを改めて感じる。オーフェンは続編だがエンハウは番外編というか。まあこのBOX買った人の中でも、オーフェン目当てで買ったがエンハウは途中で脱落してるのが結構いるだろうけどさ……。

・スィリーズ・アワーズ
これでようやく当時のバトルロイヤルを捨てられると思ったら挿絵がない件。トゥッキーとウツリがイラスト化されてたはず。発売時に買い逃してオークションで数千円払ったのも今は良い思い出。

・悪逆の森
・ゼロの交点

これも既読。ミニ文庫のはずなのにこの書式で収録したら意外に分量があることに驚いた。

・怪人、再び
髭の件についてはすっかりタイトルを忘れマリアとのチェス勝負かなんかに負けた罰ゲームかなと思ってたが、忘れてなくても流石にチャイルドマンの顔に悪戯描きできるほど異常者だとは思わなかっただろう。実際チャイルドマン教室の面々を圧倒しながら忍法壁歩きをし、一対一でチャイルドマンを圧倒する怪人の怪人っぷりがもうね。そしてステゴロでは負けても組織力でちゃんと勝利を収めるチャイルドマン先生の威厳は少しも失われない。素晴らしい。プレ編とはいえ地獄四人衆の話でのチャイルドマンによるギャグキャラ殺しという前例があるので、戦闘描写に緊張感があっていい。
実際には3巻→1巻→2巻の順番で読んだのでヴァンパイアについてはこれで初めて読んだんだが、まさか怪人の怪人性にちゃんとした設定的な説明がされるとは思わなんだw 元締めやらポチョムキンやらもヴァンパイアと考えれば合う! ツジツマが! ツジツマンも納得ですよ。さらに無謀編二巻の時点でチャイルドマン先生がB.B.の署名入りのマグカップ使ってるって、どんだけ語られてない裏設定あるんだよと。

・リングのカタマリ
これも既読。ハードパンチャーマモルの正当後継作品。

・パノのもっとみに冒険
童話調で語られる秋田文ってだけで感涙モノなのに、さらにきゆづき先生挿絵ってどんだけ俺キラーだよ。きゆづき分が収録されてなかったからこれも捨てられない……。これが中断したという一点だけでバトルロイヤルの休刊はあまりにも痛すぎる。あとしずるさん。
オーフェンでのガチっとした設定も好きだが、秋田小説は文章だけでなく思想哲学も大好きなんだよなー。こういう緩い世界だと後者がよりハッキリ出て面白い。書き下ろしの四話も傑作。ヘンテコな呪文の正体と(とは言っても文言そのままじゃなくて漠然と「大人になる」「合理的思考」的なことと思っただけだが)パノがそれを唱えないだろうことまで予想できたが、だからこそ泣けた。子どもの頃を思い出して感動できるという点で、素晴らしい大人向け童話。
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