残留雑念

ほとんどR&R備忘録と化している

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六花の勇者 (集英社スーパーダッシュ文庫)六花の勇者 (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2011/08/25)
山形 石雄

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あらすじ:魔王を倒すために神に選ばれる定めの勇者は六人のはずだったが七人いた。そのうち一人が敵だったので魔族の領域に入る前に足止めされた。結局偽物は判明したが、それでもやっぱり七人いた。

やってることは地味だけど一巻完結でも納得できるくらいよくまとまってて面白かったです。ていうか裏表紙でシリーズだってこと知らなかったらもっとオチで驚けたと思う。シリーズだってことは最後まで明かさなかった方が良いんじゃなかろうか。
やっぱり山形先生のキャラ造形はいいですね。主人公は地上最強を自称し、どんな状況でも笑うことを信条にする男。でも非凡な才能は持ち合わせておらず、努力のみで今の実力を身につけており、メイン武器であるはずの剣技はせいぜい一流止まりなので主に暗器(例:毒針や小規模な爆弾)で戦う。なので他の奴からはよく卑怯戦士とか言われる。実際作中でもよくボロボロにされてるが、ちゃんと戦闘では勝てなくても目的は達成していくので格好よく見える。この辺秋田イズムの信奉者的にツボな部分。
あとナッシェタニアはノロティちっくなキチガイでかわいいです。これから敵にも味方にもなりうる感じ。

アウトギャップの無限試算 (ソウルドロップ)アウトギャップの無限試算 (ソウルドロップ)
(2011/07/29)
上遠野浩平

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新キャラ・ショタ中学生奇術師トリート先生かっこいいの巻。先生がMPLSであることはほぼ間違いないと思うが、今回は己の存在意義に悩んでるだけで終わってしまったので、次巻以降の登場に期待。あるいはブギーシリーズか、『恋情』のような形でしずるさんシリーズで出てくるともっと嬉しいが。
本筋の方は相変わらず進んでるようなないような。千条の吸血鬼設定とかもう忘れそうですよ……。やはり雫ちゃんが重要パーソナリティなんだなということは感じ取れた。
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ソード・ワールド2.0リプレイ from USA(3)  竜魔争鳴‐ラヴコンフリクト‐ (富士見ドラゴン・ブック)ソード・ワールド2.0リプレイ from USA(3) 竜魔争鳴‐ラヴコンフリクト‐ (富士見ドラゴン・ブック)
(2011/06/18)
ベーテ・有理・黒崎、グループSNE 他

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安定して面白くなってきたなー。
アンセルムとウィストは結婚しろって言うかもう完全にヒモだよね。子供できちゃって「堕ろせ」「嫌、生む」って話だったよね第六話は。
しかしドレイクの赤子が誕生時握ってた剣が小さかった(卵の大きさ的に考えて当然だが)ってことは、ドレイクの魔剣って成長するんかなー。キモいなー。
タイトル見た時竜が出てくるのかと思ったけど、もしかして竜魔=ドレイクってことなんすか?

ソード・ワールド2.0ノベル  堕女神ユリスの奇跡 (富士見ドラゴン・ブック)ソード・ワールド2.0ノベル 堕女神ユリスの奇跡 (富士見ドラゴン・ブック)
(2011/06/18)
北沢 慶

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うーん、主人公二人が特に好感の持てるキャラクターじゃないってのがなんとも……。ダメ神様は神様だから人間の倫理観や常識が通用しないとか、もっとエキセントリックでキチガイな行動をするとかならまだ魅力を感じるかもしれないが、やってることは人間的なただの小悪党だからなぁ。「ハゲチャビン」て(そういやナイトメアやタビット知らないレベルなのにどうやって言語を覚えたんだろ。数年前コール・ゴッドされた時から喋ってたし神力?)。いや別に、小悪党に魅力がないと言うわけではないが、一般的に言って邪竜と戦って世界を救うという行動と、常日頃の小悪党的言動は魅力のベクトルとしてかち合うので止めた方がいいんじゃないかなーという。
主人公は主人公でザ・ニュートラルというか……。少女(ユリス)がチンピラに絡まれてたら庇うが、チンピラの訴え(サイフ摺られた)が正当で実際は被害者だったことが分かった上、その金で奢られようとしてても特にフォローはないんだよな。摺られる方が悪いというダークヒーロー思考なら分かるけど、そういう描写でもないし。あとその呪いが「仲間を傷つける」ことでそれぞれ大差ないので、呪われた剣を三本も持ってる理由が創世神話に絡めたってくらいしか思いつかない。
ライバル冒険者も最後はツンデレ的味方にしてしまうなら、もっと力を求めたまっとうな理由付けてあげればいいのに。あとタビットもあんなあからさまな三下臭にしなくてもいいのになーと思ってしまう。
あ、分かりやすい変態のラミアお姉ちゃんと、基本的に礼儀正しくて分かりやすい変態のバトやん妹は好感持てます。

涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)
(2011/05/25)
谷川 流

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読もうと思ったらあまりにも続編で、御多分に漏れず『分裂』から読み直すハメになったんですが。
読み終わってもやはりあまりにも続編で、何故これほどブランクが必要だったのかよく分からない。あとがきによると特筆するような事情はなかったらしいですが。まぁスランプとはそういうものなのかもしれない。
話としては奇麗に纏まっていて、これが最終巻と言われても納得してしまいそうだが、そう簡単には終われないだろうなぁ、コンテンツ的に考えて。それを踏まえると第二期のファーストエピソードという印象。

邪神宮邪神宮
(2011/04/27)
岩井志麻子

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クトゥルーアート展「邪神宮」の作品集+書き下ろし短編集。この展覧会の開催期間中に丁度帰省してたので行こうかと思ったが、結局行かなかったのでこうやって纏まったのは嬉しい。あと円城塔のクトゥルフ小説が個人的目玉。
ティンダロスの猟犬に対して
〈至るところ微分不可能な関数〉とゼノン効果を用いた、次元からの侵入を阻害する技法。これはわたしのかつての研究の成果だ。哀れなハルピン・チャーマズがその身をもって明かしたように、角度を消滅させることは猟犬に対する有効な防御となりえない。むしろ針のような鋭角をして猟犬を積極的に呼び寄せ、超次元的な通路に無限の角を用意するのが有効だ。いかに超越的な存在とはいえ、数学的な理法に逆らうことは叶わない。猟犬程度の存在に対してならば。猟犬を、無限個の角を通過しなければこの次元へ顕現できないような論理迷路へ閉じ込めること。二つの藁の山の間で逡巡するビュリダンの驢馬のように無数の角の間のひとつひとつに有限の判断時間を形成すること。
という対処法を編み出した主人公の話。「超次元的な通路に無限の角」! このハッタリがステキ。〈至るところ微分不可能な関数〉ってのも、ぐぐる先生によると普通にある数学用語っぽいけどハッタリ力(ぢから)を感じさせるいい言霊だ。この超数学者の業績も、結局宇宙的真理の前では無力だったというオチもバランスが効いてて好き。意外と全八編のうち一番クトゥルフしてたと思う。

天冥の標Iv 機械じかけの子息たち (ハヤカワ文庫 JA オ 6-15)天冥の標IV 機械じかけの子息たち (ハヤカワ文庫 JA オ 6-15)
(2011/05/20)
小川 一水

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全天に噂される娼館天体「ハニカム」。そこでは究極のセックスを目指す《恋人たち》と至高のセックスを目指す聖少女警察(バージンポリス)との争いがあったのだった。半分くらい嘘ではない。
というわけで七大勢力のうちの一つ《恋人たち》の出自が明らかにされる巻。一巻では《救世群》がアレだったし、三巻では《恋人たち》の影が薄かったせいであまり意識しなかったが、確かに冥王斑の感染を恐れなくていい《恋人たち》は《救世群》との相性はいいな。何がどうなって《救世群》はあんなになってしまったやら。
ラストで「混爾」の意義に疑問符が提示されたのは今後の伏線だと予想。イサリとカドムが混爾すればいいんじゃないかな! そんな単純なもんでもないだろうけど。

大正二十九年の乙女たち (メディアワークス文庫)大正二十九年の乙女たち (メディアワークス文庫)
(2011/04/23)
牧野 修

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タイトル通り、現実とは僅かに異なる日本を舞台にした少女時代小説。その僅かに違う要素であるところの炭坑馬とか式道とかの架空のネタを、あまりに自然にさらりと混ぜ込んでくるので、本当にそんなものがあるのかと色々ググってしまったよ。芸術関係のネタは実在のものを元にしてるっぽいですね。
サブタイトルは普通にその章の内容を象徴したものかと思わせて、最後にその意味が分かるラストは、あまり牧野作品には見られない技巧に満ちたワザだったけど、それまでの四人の少女たちの描写とピタリとハマって良かったと思う。

死んだ女は歩かない〈2〉あくまで乙女 (幻狼ファンタジアノベルス)死んだ女は歩かない〈2〉あくまで乙女 (幻狼ファンタジアノベルス)
(2011/03)
牧野 修

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まさかの続刊にびっくり。今後も続くっぽいし、雛と種の関係は割と好きなので期待。

花物語 (講談社BOX)花物語 (講談社BOX)
(2011/03/30)
西尾 維新

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相変わらずヒロイン視点だとマハラギダインさんのヒーローっぷりパネェっすねっていう話。駿河の内面については賛否両論あるだろうけど、個人的にはこんなキャラの子がエロ話してるのかと思うとギャップ萌えるので良し。蠟花×駿河はもっと掘り下げても良かったんですよ西尾先生!

DRAGON BOOK 25th Anniversary   モンスター・コレクション テイルズ   (富士見ドラゴン・ブック)DRAGON BOOK 25th Anniversary   モンスター・コレクション テイルズ   (富士見ドラゴン・ブック)
(2011/02/19)
安田 均、水野 良 他

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「混沌の大地についてテイルズに書かれている」という書き込みを見て、SNEとテイルズシリーズに何の関係が?と思ったが、コレだった。
やっぱり清松先生の小説は個人的に好みだ。一瞬分からなかったが考えさせるオチがいいですね。なんというファンタジー落語。

STEINS;GATE─シュタインズゲート─  円環連鎖のウロボロス(1) (富士見ドラゴン・ブック)STEINS;GATE─シュタインズゲート─ 円環連鎖のウロボロス(1) (富士見ドラゴン・ブック)
(2010/08/20)
海羽 超史郎

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STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐  円環連鎖のウロボロス(2) (富士見ドラゴン・ブック)STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐ 円環連鎖のウロボロス(2) (富士見ドラゴン・ブック)
(2011/03/19)
海羽 超史郎

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これは良ノベライズ。
オカリンのキャラが原作とやや違ってる(ヘタレ度マシマシ)んだけど、しっかりとオカリンと思えるのがすごく上手いと思う。百億の昼と千億の夜を戦い抜く決意をするオカリンマジカッコイイ。その後タイムリープの副作用で発狂してるあたりも含めて。
原作既プレイでも驚きと面白さが得られるという点で、ADVをノベライズした価値がある作品。

年末年始で読んだあれこれ

傾物語 (講談社BOX)傾物語 (講談社BOX)
(2010/12/25)
西尾 維新

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真宵回でまさかのメインヒロイン忍とはな……。お釈迦様でもわかるめぇ。まあ俺内キャラランキングでは忍>真宵なので別に問題ないんだけど。むしろ前半のイチャイチャだけでかなりお腹いっぱいになれたんだけど。しかし相変わらずモテモテだけど一線は越えないなサーターアンダギーさん。総じて西尾主人公にはそういう潔癖さを感じる。そこら辺ルーズっぽいのは弔士くんくらいか? 櫃内サマはハーレムとかではないもっとおぞましい何かだ。
いつも化シリーズにはストーリーが薄いがそれでいいみたいなことを言ってたけど、今回はストーリー色強めだったね。ちょっとシュタゲっぽい。にしてもいきなりタイムワープ始めたときは吹いた。もう何でもありじゃねーかw 過去の交番で道を聞いたとき、これはアララギママじゃないかと予想したが全然関係なかったな。

ブギーポップ・アンノウン 壊れかけのムーンライト (電撃文庫)ブギーポップ・アンノウン 壊れかけのムーンライト (電撃文庫)
(2011/01/06)
上遠野浩平

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よくパンドラっぽいと言われてるが、初期状態では男3女3に完全に分かれてるのでそんな印象はなかったな。むしろプームプームと風船が出てきたことに興奮。しかし「崩壊のビート」と同様、用語だけ持ってきて違うものとして扱われてるので、アニメも漫画も正史派の俺としては、こんな時どういう反応をすればいいか分からないの。まあ大塚英志作品群なんて整合性なんかクソ喰らえ的な所があるけど気にせず読んでるし、別にいいんだけど。ただし映画版、てめーはダメだ。
翻って中身は、特に魔女とか中枢とか世界に関わる話はなかったが、その分ブギーさんが割と出ずっぱりで面白かった。というかシリーズの中でも一番喋ってるくらいじゃないか? 世界の敵になり損ねたみなぽんみたいな印象のプームプームと、割と日常的に掛け合いしてるブギーを見ると、竹田君以外にも友達いるじゃないかという気持ちに。

不動カリンは一切動ぜず (ハヤカワ文庫JA)不動カリンは一切動ぜず (ハヤカワ文庫JA)
(2010/09/30)
森田季節

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百合SFと聞いて。
うーん、ネット上の感想なんかを見るとよく挙げられてる後半のオカルト展開は、科学の果てに神を見るって感じで士郎正宗辺りを彷彿とさせて(あとブラホ)個人的にはむしろ好きなんだが、全体的になんか合わなかったな。
「愛とは二人が一緒にいること、心を一つにすること」みたいな恋愛観が受け付けない。そのせいで、途中で親友(というか告白された相手)が攫われて、まあ当然助けるために主人公が頑張るんだけど、その主人公がいまいち好きになれない。
あと文章がな。同じ言葉がすぐ近くに並んでたり(言い換えてほしい)、途中挿入される宗教ネタや地元のローカル知識が妙に浮いてたりしてぎこちなく感じる。

お釈迦様もみてる 自分応援団 (お釈迦様もみてるシリーズ) (コバルト文庫)お釈迦様もみてる 自分応援団 (お釈迦様もみてるシリーズ) (コバルト文庫)
(2010/04/01)
今野 緒雪

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お釈迦様もみてる S-キンシップ (コバルト文庫)お釈迦様もみてる S-キンシップ (コバルト文庫)
(2010/10/01)
今野 緒雪

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上は積ん読から発掘。てっきりここで祐麒のキスイベントがあったんだと思ってたが実際読んでみたら書いてなくてまさか他に買い逃しがと焦る。結局調べたら第一巻だったのね。もう記憶から抜け落ちてたよ。読んだ内容も買ったかどうかも忘れるとか、すごい末期感を感じる(カバオAA)。
「自分応援団」はマリみてによくある日常の謎ストーリー、「S-キンシップ」は日光月光兄弟を中心にしたドタバタ、ということで、俺も釈迦みてに馴染んできたなーと実感。特にリリアンに関わらずとも、「S-キンシップ」のオチが途中で分かろうともまったりしながら楽しく読めたもんな。
しかし「自分応援団」を読むと、祐麒はリリアンにおける姉よりもはるかに花寺において目立つ存在なのではなかろうかと思う。

マリア様がみてる ステップ (マリア様がみてるシリーズ) (コバルト文庫)マリア様がみてる ステップ (マリア様がみてるシリーズ) (コバルト文庫)
(2010/12/28)
今野 緒雪

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シリーズ本編の主人公である山百合会メンバーが出ていなくてもこの面白さ! やっぱり本編終了後のマリみてはリリアン・サーガとして発展していくべきだったんや!
主人公二人のガチ感がたまらん。とは言っても
「いくら貴重だって、佳月さんと比べたらずーっとずーっと下なんだよ」
すると、佳月さんは探るようにつぶやいた。
「もしかして、私より好きな男の人と出会えるとか、律さんは思ってるわけ?」
「そんな人、いるわけないから悩んでるんでしょ」
「何で、私より上じゃなきゃだめなの?」
「え?」
「男の人の中で一番好き、ならいいんじゃないの?」
というわけで、律さんは佳月さんが全人類中最も好きだが、それはそれとして男性とお付き合いもしてるので百合ものとしては受け付けない人も多いだろうなぁとは思う。個人的には百合ものの成立要件は恋愛感情に限らないと思ってるので気にしないけど。この二人の二十年後を想像するとニヤニヤしちゃうぜ。今野先生書いてくれないかな。
しかし肝心のアレは、先にあとがき読んだので割とあっさり分かってしまった。昔は割とあとがきは最後に読むポリシー持ってたハズなんだけどなー。いつから無くなったのやら。今回に限っては失敗というほかない。

そこに、顔が (角川ホラー文庫)そこに、顔が (角川ホラー文庫)
(2010/11/25)
牧野 修

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あれ? Amazonのアオリやあとがきで想像するよりもあんまり恐くなくね?(←またあとがきを先に読む) というよりも積極的にイイハナシダナー。同じ牧野作品で言うなら、「ヨブ式」とかの方がよっぽど恐……いや、「ヨブ式」は恐いというよりはイヤな気持ちになる話だな。そう考えると牧野作品で恐怖を感じたことはあまりないかもしれん。イヤな気持ちは多々感じるが(もちろん作者の狙い通りな訳で、褒め言葉)。
一緒に買った『郭公の盤』も早く崩さないとな。

博物戦艦アンヴェイル2 ケーマの白骨宮殿 (朝日ノベルズ)博物戦艦アンヴェイル2 ケーマの白骨宮殿 (朝日ノベルズ)
(2010/11/19)
小川 一水

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祝・シリーズ化。ガチの遠洋航海ものだった前作に比べると、群像劇成分が増えた感じ。個人的なお気に入りは魔女っぷりがたまらないゲルフィレヴナ王妃。著者が小川一水なんでついついSF的観点から読んでしまうが、この世界の魔法は本当にファンタジックなシロモノということでいいのかな。王妃様が授けてくれる魔法のアイテムのネーミングに雰囲気が感じられて素晴らしい。五感を完全に欺瞞する精巧な幻を作り出す石『年寄りの懐かしさ』、中に入っている蜂が怪我を肩代わりしてくれる箱『身をもって恩返し』、回すとその回転面と同じように地面が揺れていると見ている者に錯覚させる独楽『百拍天地』など。
ラストは露骨な引きだが、続刊があるんだという安心感があるので特に気にならない。しかしシェンギルンたちはこれからどうすんだろ。ラスボスはキオニカンとしても、途中人間の敵もいて欲しいな。

ブラック・ラグーン 2 (ガガガ文庫)ブラック・ラグーン 2 (ガガガ文庫)
(2011/01/18)
虚淵 玄

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血溜まりじゃないと前置きされつつやっぱり血溜まりだった例のアレで今話題のウロブチセンセーの御本。
6tさんカッケー。あまりにイケメンすぎて格好良さがキ○チガイの領域に達してるけど仕方ないよね、ロアナプラの住人だもんね。あとシャドーファルコンさんはジョーカーすぎるので自重しろw
本編は、ロックvsCIAエージェント・エダの構図が興味深かった。もしかしたらロックにだけくらいにはエダの正体バレがあるかもと思えたし。ヒロイン・トリシアはナイスビッチ。というかスイーツ。「困ってる女は守る」を行動指針とする6tの格を落とさず事件を収束させようと思ったらやっぱりあのオチだよなw 最終的にシェンホア・ファミリーがまったりしてたからなんかすごいほのぼのした読後感。

冥王星Oを読むよ

既に中の人はある程度確定しつつあるので、先入観バリバリで読むよ。
と言っても明らかになってる中の人で作品を読んだことあるのは秋田、乙一、舞城の三人だけだが。ジャンクションが新城カズマならもう一人加わるけど。

魔界探偵冥王星O―ウォーキングのW (電撃文庫)魔界探偵冥王星O―ウォーキングのW (電撃文庫)
(2010/04/10)
越前 魔太郎

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なるほどこういうものか。スタンドバイミー的ジュブナイル+能力バトルなお話。途中で同棲した女がなぜ数日間遊んでたのか(惚れたにしては描写が薄いし、【彼ら】絡みの任務をしくじったらエラい目に遭うんだろうに)とか【空を歩く男】はどんだけ石ころやらなんやらを抱えて歩いてんだよとかがちょっと気になったけど、まあ普通に楽しめた。(ネタバレ)レーベルのせいかありがちな叙述トリックにしっかり引っかかっちまったぜ。(/ネタバレ)

魔界探偵 冥王星O ヴァイオリンのV (講談社ノベルス)魔界探偵 冥王星O ヴァイオリンのV (講談社ノベルス)
(2010/04/07)
越前 魔太郎

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なんか久々に乙一、しかも黒い方を読んだ気がする。人間楽器のイマジネーションが雰囲気あっていいです。牧野修の短編にもそんなモチーフがあったと思うが、一度自分でもシナリオに出したいくらいだ。(ネタバレ)ワルっぽい【冥王星O】もいいキャラだったから、あっさり死んだのはちょっと惜しいな。(/ネタバレ)
ところで、なんでWのラストにあった「『V』に続く」が無くなったんだろ。あれあると分かりやすいのに。

魔界探偵 冥王星O ホーマーのH (講談社ノベルス)魔界探偵 冥王星O ホーマーのH (講談社ノベルス)
(2010/06/08)
越前 魔太郎

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そして秋田先生の御本。今更言っても後付け極まりないが、これなら伏せられてても分かった気がする。そもそもそれなら読んでないだろうけども。比喩のセンスとか主人公の内省とかがしっかり俺の大好きな秋田文章です。
常人を遥かに凌駕する能力を持つ【彼ら】を相手に、辛うじて渡り合う【冥王星O】の姿はオーフェンを彷彿とさせた。

魔界探偵冥王星O―ペインのP (メディアワークス文庫)魔界探偵冥王星O―ペインのP (メディアワークス文庫)
(2010/06/25)
越前 魔太郎

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越前魔太郎スレでボッコボコに叩かれてたので手が伸びにくかったが、あー、確かにこれはなー。さすがに雰囲気違いすぎる。番外編っぽいし、ぽっと出の美人姉妹による【彼ら】狩りという方向性はいいとしても、【彼ら】が恐くなさすぎ。本質が共鳴の存在であるとか人間の血脈に潜んでいるとか形而上的な存在にして、それっぽくしようとはしてるのは感じるが、それが全部説明されるので全然恐くない。存在や動機が人間に説明可能なレベルに成り下がってる。仮にもシェアードワールド、じゃなかった同一作家によるシリーズとしてどうなのかと。痛みが二倍になってるという主人公の設定がほとんど活かされてないのも恐くなさに繋がってるかな。

魔界探偵 冥王星O ジャンクションのJ (講談社ノベルス)魔界探偵 冥王星O ジャンクションのJ (講談社ノベルス)
(2010/08/05)
越前 魔太郎

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おお、メタいメタい。作中の【越前魔太郎】の能力を考えれば、これまでと同一世界の話とも取れるし、Jはおろかすべての作品が独立してるとも取れる。シリーズ間の齟齬を埋めるためのメタ設定だとしたらちょっとどうかと思うが、もともとメタフィクションは嫌いではないので邪推はせずに素直に楽しんだ。
女子校の冥王星Oの話、ダンジョンに挑む冥王星Oの話、宇宙飛行士の話、アメリカ大統領の話、辺りが好きだ。
一番外側の冥王星Oはヴァイオリンの人っぽくないけどどうなんだろ。あとリコの正体は唐突すぎてなんともw

魔界探偵冥王星O―トイボックスのT (メディアワークス文庫)魔界探偵冥王星O―トイボックスのT (メディアワークス文庫)
(2010/08/25)
越前 魔太郎

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メディアワークス文庫の二冊はダメだな、合わないわ。Tは単品としてみれば読めるけど、シリーズの一作とするとやっぱり【彼ら】の雰囲気が違いすぎる。単に殺されるだけじゃなく、たかが人間に感情を弄ばれた上にいいように操られた挙げ句だからなぁ。この後のDDでも人狼が人間に大量に殺されてるけど、これは人間側にも山ほど犠牲が出てるし、主人公である冥王星Oは何度も殺される目にあってるし(文字通り)、何より人間とは違う存在であるという怪物性がキープされてるから【彼ら】としての格は落としてない感じ。Tの玩具姉妹は普通の愛情も家族愛も持ってるようにしか見えねー。多分に感覚的な話だけども。

魔界探偵 冥王星O デッドドールのダブルD (講談社ノベルス)魔界探偵 冥王星O デッドドールのダブルD (講談社ノベルス)
(2010/09/07)
舞城 王太郎

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舞城を読んでいたのは(と言えるほど数を読んでないが)「ファウスト」を買っていた頃なので、もう数年来目にしてないわけだが、確かにこれは舞城だ。この密度をしてこのリーダビリティというかこの速度はすげーなやっぱり。もうあっという間に最初の菩薩の話なんかどうでもよくなっちゃうもんなw
アル中崩れの冥王星OはHで王になるとか言われてた伏線はどうなったんだよとは思うがw、ダメ男なりにカッコいい。しかしそれ以上に【顔のない女】はカワイイ。
想像以上にキレイにまとまってたが、果たして第二部はあるのか。

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